短編小説 VOL.1 『変貌』

短編小説 VOL.1 『変貌』

「あなたとは、今日で最後になるからね」

清美は、静かな口調で話すと、テーブルの上のコーヒーカップに手を添えた。

深刻な空気が漂っていた。

目の前に座っている清美も、今度ばかりは本気のようだ。

「そうだよな」

なにも喋らないわけにもいかず、かといってなにを喋ればいいのかもわからず、とりあえず声をだした。

「あなた、もっと他に言うことはないの?」

ちょっと問い詰めたような口調になってくる。

「他に、と言ったって、なにを言えばいいんだよ」

火に油を注ぐようなものだった。

「だから、あなたは鈍感だって言われるのよ。そんなこと考えたらわかるでしょ」

目の前の清美に、またいつものように少しずつエンジンがかかり始めていた。

今回のことも、元はと言えば自分の不始末が原因であった。

仕方ないよな、翔太は、あきらめの気持ちに浸りながら、コーヒーを飲んでみた。

コーヒーを飲みながら、ふとテーブルの形が気になった。

そう言えばこのテーブルって面白い形してるな・・

長方形でもなく、丸でもなく、おにぎりを少し変形させたような変形テーブル・・

5年前に清美がネットでさがしまくって、やっと手に入れたオーダーテーブルだった

「このテーブルって、面白い形してるなあ」

「はあ〜」

清美が、すっとんきょうな声をあげた。

「あなた、なにを今さら、そんなこと言ってるの?このテーブルずっと前からここにあって毎日見てるでしょ」

「うん、そうなんだけど、今になって、あらためてそう思ってさ」

最後になって気づき始めるものもあるのかもしれない。

「あなた、ぜんぜん家庭のことなんか振り返らないからよ」

目の前の清美に、またエンジンがかかってきた。

「いいテーブルだなあ」

そう言いながら、翔太は立ち上がり、清美の目の前の場所から、右ななめ前の場所に移動した。

おにぎりみたいな形だから、完全な右ではなく、右ななめ

この位置が絶妙だった。

さっきまでみたいに、清美の視線を真正面から受け止めなくていい位置。

右ななめだから、横並びでもなく、ちょっと角度がついている。

二人の視線の前には、相手ではなく、それぞれなんにも関係のない風景が広がっている。

「君って、センスいいよね、いつも」

右ななめ前の位置から、ちょっと首を左に曲げて、清美を見るでもなく、でも、しっかりとした口調でつぶやいてみた。

「えっ〜、そんなことないでしょ。なに急に言ってんのよ」

清美の口元が一瞬ゆるんだのを、翔太は見逃さなかった。

「だって、こんなステキなウォルナットのテーブルを選んだんだから・・」

目の前ではなく、右ななめ前という位置が、翔太を饒舌な男へと変貌させていた・・

一瞬、ひとすじの光明が見えた気がした

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